いたストSPトーナメント /伝説の勇者ロトコース
全六戦の長丁場、応用編に突入 ~後半戦~
伝説の勇者ロトコースの概要については、前のページ伝説の勇者ロトコース 1-3 / 詳細を参照。
「伝説の勇者ロトコース」クリアで解除される、隠し要素
■"伝説の勇者ロトコース"クリアで追加される要素 | |
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対戦キャラクター | りゅうおう (DQ1) |
ヤンガス (DQ8) |
■"クリスタルコース"クリアで追加される要素 | |
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対戦キャラクター | アーロン (FF10) |
セフィロス (FF7) |
■トーナメント オールクリアで追加される要素 | |
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スフィアバトル トーナメント / 詳細 | スライムベスコース |
デブチョコボコース | |
スフィアバトル フリープレイ | 通常フリープレイで選択可能なMAP |
ルール説明 | スフィアバトルって? |
スフィアバトル基本ルール | |
空き地ルール | フリープレイ時、勝利条件設定オプションで選択 |
BGM(鑑賞モード) | コレクション |
いたストSP伝説の勇者ロトコース /ロンダルキア
■ロンダルキア (DQ2) | |
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目標金額 | 20,000G |
初期資金 | 2,500G |
最大出目数 | 8 |
破産人数 / クリア条件 | 1人 / 2位以上 |
●対戦メンバー | |
ティファ (FF7) | B ランク |
パイン (FF10-2) | B ランク |
ユウナ (FF10-2) | B ランク |
控え:アリーナ (DQ4) | B ランク |
原作同様、過酷な氷の世界
第3戦の灼熱地獄から一転して極寒の世界が舞台。長い一本道に離れ小島という、『いたスト2』のスラリン / 詳細や『いたストGK』『いたスト3』の原始時代 / 詳細 を更に単調にしたようなマップにみえるが、そこはもちろん、新たな仕掛けによってある程度のアクセントが付けられている。
このマップ固有の仕掛けはマップ形状の変化ではなく、スイッチマスにより任意のマスを凍らせるというもの。凍らされたマスはダイス目を消費せず滑るように通過してしまう。氷漬け状態は誰かが通過するか、スイッチマスで再び同じマスを選択して解氷するまで維持される。なお、【ぎんこう城】は凍っていてもその機能を果たす。
氷スイッチは自分が止まりたくないお店や【旅の扉】を凍らせるだけでなく、【5倍買い】されたくないお店を凍らせたり、対戦プレイヤー間で高額な買い物料を発生させないために使う事や、高額店舗のひとつ手前を凍らせて高額店舗に滑らせて導いたり、中央ブロックの【旅の扉】を凍らせて対戦相手の脱出を妨害する使い方もある。臨機応変に使い分けたい。
分岐が無いため特定エリアを狙い抑えることは難しいが、南西の疾風のバンダナと東のかぜのぼうしはインサイダー効果が高いので、中盤前から【防衛5倍買い】を仕掛けるのも有効な戦術。特に、疾風のバンダナは平均してお店価格が高いので、半独占以上に持ち込まれると後々手が付けられなくなる。
メインルートが一本道である事から、序盤の【空き地】には【関所】を建てると効果的。中盤以降は、ぎんこう城から離れたガラスのくつや離れエリアのふぶきのつるぎに【酒場】を建てるのも面白い。特に、目標金額達成間近のプレイヤーが居る状況でその効果が高い。
対戦キャラクター考察
●好んで建設する空き地用店舗リスト | |
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ティファ /B (FF7) | 酒場 |
パイン /B (FF10-2) | 関所、飛空挺 |
ユウナ /B (FF10-2) | 関所、飛空挺 |
リュック /B (DQ4) | 飛空挺 |
控えを含めた対戦メンバー全員がBランク。思考的にも、中盤前から【攻撃5倍買い】を仕掛け、株をMAX買いし増資も【MAX増資】を仕掛けるタイプ勢ぞろい。なおかつこのマップ形状とくれば、苦戦が予想される。
しかし、逆に考えれば、誰がツイている状態であろうとも、その相手に【相乗り】すれば確実に儲けさせてくれるということ。この対戦メンバー相手には、自らのインサイダー用と相乗り株をバランスよく購入しておくのがポイント。予め数回の【9株売り】で現金を作っておき、ガラスのくつエリアにある【株屋】を使って上手く株を買い分けたい。
もしこの場にCやDランクが組み込まれ、なおかつ好調な出だしを見せた場合、増資額の少なさ覚悟で相乗りするか、好調ではない上位ランクに先行して相乗りを仕掛けておくか難しい判断を迫られる事もある。その判断が不要な分、相乗り戦略は難しくない。
いたストSP伝説の勇者ロトコース /アレフガルド
■アレフガルド (DQ1-3) | |
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目標金額 | 22,000G |
初期資金 | 2,500G |
最大出目数 | 8 |
破産人数 / クリア条件 | 1人 / 2位以上 |
●対戦メンバー | |
ククール (DQ8) | A ランク |
フローラ (DQ5) | A ランク |
ヤンガス (DQ8) | D ランク |
控え:クラウド (FF7) | B ランク |
不死鳥、復活
『いたスト2』に登場し、人気を誇ったアレフガルド(いたスト2) / 詳細が10年の時を経て復活した。しかしながらマップ形状にはアレンジが施され、分岐制限の無さから来る部分的な難易度低下や離れエリアりゅうおうの城(旧、りゅうおうのしま)の弱体化など、残念な点が目立つ。それでも、BGM「広野を行く」がオーケストラ演奏になり、帰ってきてくれたことに旧作ユーザーとして感謝したい。
『いたスト2』版と比較すると、東側の分岐が無くなり、西側の分岐はルート選択に制限が無い。さらに、【ぎんこう城】周辺の構成やエリア名の変更もみられる。りゅうおうの城へはワープがひとつ増えてが3箇所になり、【変わるマークマス】も配置されている。一軒の飛びぬけた高額店舗は健在だが、お店の構成は4店舗に縮小。うち一軒が【空き地】に変更されたため、【改築インサイダー】は使えるものの、【増資】に関してはパイが減った感がある。
インサイダー効果が強い狙い所としては、メルキド、精れいのほこらがある南西ブロック。しかし、手前の分岐と東側ブロックに配置された【変わるマークマス】の状況次第では回避されやすい。反対に、東ブロックは分岐で避けられないとはいえ全体的にお店価格が安い。どちらも一長一短で、攻め方の好みが分かれるところ。この辺はアレンジが上手く作用しているといえる。
旧メルキド(現精れいのほこら)の【証券取引所】にかわって【株屋】が配置される事も無く、マップから【チャンスマス】も撤去された新生アレフガルド。旧作を知るユーザーには残念な変更もいくつかあるが、見方を変えれば、新規ユーザーとほぼ同じスタートラインからプレイ出来るという魅力がある。
対戦キャラクター考察
●好んで建設する空き地用店舗リスト | |
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ククール /A (DQ8) | 神殿 |
フローラ /A (DQ5) | 関所 |
ヤンガス /D (DQ8) | 酒場 |
クラウド /B (FF7) | 関所 |
ここに来て、初めてAランクキャラクターが登場する。自キャラとしてククールかフローラを使用していれば対戦するAランクキャラクターはひとりで済むが、それ以外だとふたりを相手にしなくてはいけない。
しかし、その内のひとりククールは低ランクキャラクター並みの行動しか見せない。実はこれには、『いたスト3』のシモンジ同様に「ある程度ゲームが進むと、自らセリフで宣言した上で思考パターンが切り替わる」という仕掛けがある。しかし、『いたスト3』シモンジが初期設定の【目標金額】であっても中盤以降ほぼ確実に"変身"を遂げるのとは違いククールはそこまで至らないことが多く、彼の本気プレイを見ぬ間に試合終了を迎える事も多い。
Dランクのヤンガスはカンダタ同様に無茶な【5倍買い】を仕掛けてくるキャラクター。Aランクのフローラも5倍買いを仕掛けてくるが、こちらは戦略性がある。資産家ルドマンに育てられただけあって、先行相乗りを含めた株の扱いも上手なキャラクター設定。中盤以降、5倍買いの応酬になったとしても冷静に対処すること。控えのクラウドはBランクで、手堅くインサイダーを仕掛けてくる。早めの相乗りを忘れずに。
セリフの掛け合いも大きな魅力のひとつである今作。ゼシカでプレイすると、スタート時にククールとヤンガスから特殊会話イベントで話し掛けられる。他にも、DQ8コンビのヤンガスとククール、そしてその女好きなククールと紅一点フローラ間で発生するセリフも楽しみたい。
いたストSP伝説の勇者ロトコース /天空城
■天空城 (DQ4) | |
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目標金額 | 22,000G |
初期資金 | 2,000G |
最大出目数 | 6 |
破産人数 / クリア条件 | 1人 / 優勝 |
●対戦メンバー | |
スコール (FF8) | A ランク |
モーグリ (FF11) | B ランク |
りゅうおう (DQ1) | S ランク |
控え:クラウド (FF7) | B ランク |
仕掛けの新しさと旧作を感じるマップ構成
伝説の勇者ロトコース最終戦「天空城」のマップ固有仕掛けは、イベントキャラクターを含めた全員を下段ラインへ落してしまうスイッチマス。落下の対象となる場所は上段ブロック南側の横ラインと、かくしかいだんエリア南側の横ライン。大食堂としずくばたけに挟まれたブロックからは、かくしかいだんエリアへ落ちる事になる。
落下対象のマスからは任意で落下することも可能で、落下した先のマスでは【買い物料】の発生や落下スイッチの発動は起きない。さらに、【スフィアバトル】モードでは、落下時にスフィアダイスが振れない。
上段ブロック以外からぎんこう城へ戻る方法は、下段ブロックのジャンプマス。ジャンプマスは残りのダイス目がオーバーしていても利用できる。
落下スイッチはかなりの確立で発動されるため、上段ブロックを一周することや、かくしかいだんエリアに飛び込んで【独占】を狙うといった事は難しい。逆に、下段ブロックのオルゴーとセバスエリアは必然的に通行量が多くなる。故に、オルゴーの空き地には【関所】が良く似合う。
離れエリアのかくしかいだんエリアは極端なまでに通行量が少なく、買い物料収入は期待できない。インサイダー以外の収入が見込めないだけでなく、落下対象マスも含まれている事から、繰り返しになるが独占狙いの周回や安全地帯として逃げ込み続ける事も難しい。
下段ブロック北側のスフィーダ、ラミアスラインも、南側ラインの高額店舗回避に使われるぐらいで、【買い物料】収入は見込めない。しかし、【インサイダー】用のパイが不足する中盤以降は、重要度が増す。メインルートのお店が買えない時には先手を打ってスフィーダ、ラミアスを抑えにかかるのも作戦のひとつだが、その場合、中盤まで買い物料収入が見込めないため、それまでに買い物料の支出で潰れてしまう辛い展開になる可能性もある。
『いたストSP』に収録されているマップのなかで、離れエリアを除きこれほど通行量に差があるマップも珍しい。『いたスト2』『いたスト GK』『いたスト3』収録の摩天楼 / 参照やカジノタウン / 参照に見られた、適度な"空白"が盛り込まれている。
対戦キャラクター考察
●好んで建設する空き地用店舗リスト | |
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スコール /A (FF8) | 飛空挺 |
モーグリ /B (FF11) | 関所 |
りゅうおう /S (DQ1) | 関所 |
クラウド /B (FF7) | 関所 |
ここでついに、Sランクキャラクターりゅうおうが登場。【攻撃5倍買い】はもちろん、魔王のプライドが許さないのか相手の独占エリアは【防衛5倍買い】で切り崩す。アフターケアの【防衛増資】も怠らない。そしてゲーム展開次第では【10株売り】も仕掛けてくる。そのりゅうおうは、この試合に優勝すれば隠しキャラクターとして追加される。「伝説の勇者ロトコース」クリアでオープンになる隠し要素 / 詳細
スコールはセリフ共々派手さは無いが、コツコツと【インサイダー】株を溜め込み、一気にインサイダーを仕掛けてくる。序盤のAランクとは思えないおとなしさにダマされないように。
しかしりゅうおうとスコールに関しては、インサイダー株の溜め込みにこだわったり、【相乗り】された状態を嫌ってインサイダーを先送りにするといった人間プレイヤーくさい行動を取る。結果、大インサイダー展開前に潰れる事もあり、高ランクキャラクター特有の穴がある。
モーグリは株をMAX買いし、そのまま【MAX増資】を仕掛ける典型的なBランク。セリフにも見られるように、欲しいお店は躊躇無く【5倍買い】で手に入れる。中盤まではスコールよりも厄介なので、素早い【相乗り】で稼がせてもらい、それを元手にスコールとりゅうおう相手に立ち向かいたい。
Sランクキャラクターりゅうおうは強気のセリフを吐いた後、高額店舗に突っ込む哀れな姿が時折見られ、世界を闇で覆うどころか笑いの渦で包み込む、愛すべきキャラクターとして登場している。