『いただきストリートゴージャスキング』 作品概要,商品情報,関連商品情報

PlayStationいただきストリート ゴージャスキング

~いたスト本編と「すごろくタウン」~

いただきストリートゴージャスキング インプレッション画像

『いただきストリート ゴージャスキング』は前作『いたスト2』のスーパーファミコンから4年の歳月を経て、新たな時代の主流ゲーム機となったプレイステーションへと舞台を移して登場した。開発は前作『いただきストリート2』を手掛けた「トムキャットシステム」。

対戦マップは前作『いたスト2』からいたスト2 アレフガルド / 詳細を除く14マップが再登場し、ファミコン版からの2マップと6つの新マップの合わせて22マップが用意されている。

対戦AIキャラは隠しキャラ3人を合わせて20人用意されており、そのうち新規キャラは12人。大川清介氏のキャラクターデザインは引き継がれているが、前作から外されたメンバーは"こうへい"、"ひろゆき"、"たけまる"、"まゆ"、"かずみ"、"きょうこ"、"ゆうこ"の7キャラ。残りの8キャラは3つ歳をとって登場している。
いただきストリートの概要 登場キャラクター一覧(いたスト2~3編) / 詳細

グラフィックの特徴としてはプレイステーションだからといって中途半端な3D表示にしたりはせず、スーパーファミコン版の雰囲気を残したグラフィックになっている。ただ、スーパーファミコン版で見られた階層マップの多重スクロールや、MAPの手前に表示される全体図周辺の半透明化等が無くなり、マップを構成するマスも小さくなったためにパッと観ではややインパクトにかける面もある。その反面、マップ領域が見渡しやすくなっており、操作レスポンスの向上も相俟って遊びやすくなっている。

システム面の変化

システム面では、スーパーファミコン版が「サイコロの目が決まった時」と「各プレイヤーの行動が最終決定された時(次のプレイヤーに操作が移る直前)」に強制的にセーブされていたものが、プレイステーション版ではプレイヤーによるマニュアルセーブ方式に変更。これにより「やり直しが効かない」という緊張感がなくなってしまった。この変更理由はユーザーからの要望もあったのかもしれないが、メモリーカードへのアクセススピードが遅い等のハード側の問題もあると思われる(「マニュアルセーブ方式」は後のシリーズでも引き続き採用)。

さらに、AIキャラ同士の取引は無くなり、人間プレイヤーから持ち掛ける取り引きも受け入れられなくなった。そのため、場が硬直しないようにゲーム序盤から積極的にAIキャラが取引を持ちかけてくるよう作られており、数ターンに渡って同じ取り引きを提示される事もしばしばある。これを回避するため、プレイ中にオプションメニューから取り引き拒否の設定をする事も可能だが、美味しい取り引きのチャンスを逃す事もあるので注意が必要となる。

『いただきストリート ゴージャスキング』には【すごろくタウン】というもうひとつのゲームモードが用意されている。「すごろくタウン」のゲームシステムと基本ルールはスーパーファミコン版『ドラゴンクエスト3』内のミニゲームが基になっており、1プレイも比較的短時間なゲームモード。この「すごろくタウン」は独立したすごろくゲームとしても楽しめるものの、いたスト本編の隠し要素をオープンにする役割を担わされている。

プレイに支障はないが・・・

この『いただきストリート ゴージャスキング』は、発売当初から問題点*1がいくつか指摘されている。たとえば、AIキャラの行動とセリフが一致していなかったり、状況を勘違いしたセリフを言うといった、おかしなシーンが多く見られる。また、マップのサイコロの最大出数別で、目押し(任意で止める)しない限り同じパターンのサイコロの目が出続けるという問題もある等、お粗末なミスがいくつか見られるのは残念。ゴージャスキング 不具合・問題点 / 詳細

開発会社は前作『いたスト2』と同じ「トムキャットシステム」ではあるものの、作品の出来を鑑みると手掛けたスタッフは異なるのかもしれない。

それでも、SFC版から4年(3歳)経った8キャラを含むAIキャラや22の対戦マップは旧作ユーザーの興味をかき立て、別ゲームとしても楽しめる「すごろくタウン」も収録されているなど遊び応えはある。なお2014年9月現在、ゲームアーカイブスには登場していない。

*1これらの問題は発売当初に指摘されたものであり、追加生産分では修正されている可能性があります(あくまでも"可能性")。

※個々の詳細はいただきストリート シリーズ比較ページ / 詳細

いたストゴージャスキング『いただきストリート ゴージャスキング』商品情報

商品情報関連

ゲームソフト 商品情報

『いただきストリート ゴージャスキング』
正式タイトル:いただきストリート ゴージャスキング
対応機種:プレイステーション
メディア:CD-ROM
発売日:1998年09月23日
希望小売価格:5,800円(税別)
開発:トムキャットシステム
発売元:エニックス
公式サイト:いたストゴージャスキング 作品紹介

販売サイト

既に新品ソフトの取り扱いが皆無のため、省略。

『いただきストリート ゴージャスキング』関連サイト

PlayStation & PlayStation2

Sony Computer Entertainment
PlayStation2 | プレイステーション® オフィシャルサイト
PlayStation | プレイステーション® オフィシャルサイト

プレイステーション® オフィシャルサイト

トピックス 2014/12/01
アンケート調査「1万人が選ぶ『プレイステーション』歴代人気ソフト」

『いただきストリート ゴージャスキング』ガイドブック・攻略本

ソフト同様、こちらも新品取り扱いは皆無だが、商品情報として掲載。

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