Video GAMEいただきストリート
まずはじめに、基本ルール
基本的なルールは「お金を増やす」事を目的とする他のボードゲームと同じ。自分の順番が回ってきたプレイヤーがサイコロを振って出た目の数だけ進み、「お店の購入」「お店が配置されたエリアの【株】を購入」「お金をつぎ込みお店大きくする(【増資】)」といった行動を取り、目標設定したゲーム条件に達するまでゲームを進めて行く。
自分の順番が飛ばされる「1回休み」といった要素も「他プレイヤーのターン中に相手を邪魔するアクションを起す」といった割り込みイベントも無い。また基本的に、発生するイベントはプレイヤー達の行動によって引き起こされるものだけで、コンピュータがゲーム状況を見計らったりランダムでイベントを発生させる事もない(一部マップで例外あり。下記参照)。
そうはいっても「他のボードゲームとの違い」があるからこそ「別のゲーム」として存在しているわけで、その違いに関しては次の項目いたスト プレイの基本 有名他作品との違い / 詳細を参考に。
プレイに必要なものは
全てはこのシンプルな行動の繰り返し。その中で「読み・判断」が求められるわけだが、そのために必要な要素は「いたストのコツ」以前に、「ゲームを楽しみ」「勝負と向き合い」「ゲームの流れと状況に応じた臨機応変な対応で」「最善を尽くす」その気持ちと経験。いただきストリートの概要 いただきストリートとは / 詳細
これらは1ゲームサイトで得るモノではなく、人が生きていく中で経験し得ていくもの。よって、当サイトでは『いたスト』から逸脱した精神論やゲーム論などは扱わない。
そしてなによりも、『いたスト』は運が悪ければ、悪いなりの戦い方があるゲームであることを忘れずに。一番大切な「ゲームとは楽しむためのもの」であることを何よりも大事に。
1ゲームサイトがアドバイスできる『いたスト』全般のコツは、次ページ以降の実践編TIPS集 / 詳細や用語集 / 詳細で解説。また、各シリーズの【トーナメントモード】ページ等も参考に。
いただきストリート有名他作品との違い
優越ではなく単純なルールの差異
数ある有名ボードゲームの中から『モノポリー』と『桃太郎電鉄』の2作品と比較すると、いくつか目立ったゲームシステムの差異がある。厳密には『いただきストリート』と『桃太郎電鉄』はシリーズを追うごとに細かなシステム変更が見られるが、大まかなシステム比較としていくつかピックアップする。
共通の差異 (『モノポリー』と『桃太郎電鉄』)
- 相手の【お店】(土地)に止まった時、そのお店を強制的に購入できる(【5倍買い】)
- サラリーに相当するお金は、4種類のマークを収得後に【銀行】 / 【ぎんこう城】へ戻ることで得られる
- サイコロ(ダイス)の最大出目数はマップによって異なる
- 【株】というシステムがあり、お金を増やすことや相手への牽制、不運なダイス目への対処法がある
『モノポリー』との差異
- ボード(マップ)は一方通行の周回ではなく、分岐やワープ等を含む多彩なマップでプレイ可能なシステム
- 故に、マップを一周しただけではサラリーはもらえない
- 基本的に、サイコロは1個。マップによって最大出目数が異なる
- 取り引き(交渉)は、サイコロを振る前のみ行える
- お店の価格とボード上の配置に規則性はない
- 止まった土地(【お店】)を購入しないプレイヤーがいても、【競売】は発生しない
- 同じ色の土地(【エリア】)を独占せずとも、【増資】によって【お店】を大きく出来る
- 「家の建設」に相当する【増資】を平均的に行うルールは無い
- 「家の建設」という概念ではないので家のパイを奪い合うことはなく、【増資】は他者の影響を受けない
- お金を借りることはできない
- 刑務所に相当する「行動がお休み」のイベントは無い。
- チャンスカードは伏せられた任意の物を引け、マップごとにセットされるカードの組み合わせが異なる
- そのチャンスカードはビンゴ形式で並べられており、4枚以上揃うと枚数に応じたボーナスが得られる
- 相手を【破産】させてもお店は入手できず、【競売】により全員に入手チャンスがある
- 目的は最後の一人に残ることではなく、目標の資産に到達して【銀行】 / 【ぎんこう城】へ戻ること
- または、設定された破産者数が出た時点で優勝者決定
- 「コンピュータ上で遊ぶボードゲーム」として作られているので、各種計算や管理の面でアナログのボードゲーム化は難しい(ルールを簡素化されたものが、一応過去に存在はしていた)
『桃太郎電鉄』との差異
- 基本的に、ルート進行でバックは出来ない。
- 【総資産】がマイナスになったら【破産】でゲームオーバー
- コンピュータがゲーム状況を見計らってイベントを発生させる事は無い。
- カードは引かれた時点でイベントが発生する
- 「目的地到着」→「ボーナス」→「新しい目的地を決定」のルールではない
- 決められた年数終了時に優勝判定ではなく、目標金額に達成するか設定した破産者数が発生した時点で判定
繰り返しになるが、これらはシステムの差異であって優越を付けたリストではない。「他のボードゲームと同じでしょ」とルールとシステムを把握せずにプレイを開始して戸惑うことがないよう事前の予備知識としてご活用を。
いただきストリート大まかなゲームの流れ
決して難しくない、行動の繰り返し
ページの冒頭にも記したように、『いたスト』の行動パターンはシンプルなものいたスト プレイの基本 / 基本ルール。これを繰り返したうえで、ゴールまでどのような流れでゲームが進むのか。ごく一般的な例を挙げるなら以下のような流れになる。
先ずはスタート
全員が【銀行】(【ぎんこう城】)からスタート。『いただきストリート』はそのシステム特性を活かすため、【銀行】(【ぎんこう城】)からは最低でも2方向のルートが選べるマップ作りになっている。
なにをすればいいの?
スタートしてからすべきことは、マップ上の【お店】を買い、4種類ある【マーク】を集め、再び【銀行】(【ぎんこう城】)へ戻ってくること。
お店を買いつつ、マーク集め
【お店】は資金に余裕のある限り買い進めて構わない。止まった先の空いている【お店】はドンドン買っていく。序盤は、如何にして【お店】をキープできるかがカギとなる。ルート分岐等で、買える【お店】の選択肢が複数ある場合は、同一【エリア】にお店が増える方を選びたい。
好みの問題だが、余裕を持って【株】を買うために【お店】を買い残すプレイスタイルもある。ただ、これは「ダイス目が悪くてお店が買えなかった」展開を擬似再現しているようなものなので、いたスト慣れしていないと少々キツイ展開になるかもしれない。
マークが4種類集まったら、賞金を!
【マーク】を集めて(【どこでもカード】は、1枚で1つのマークの代わりになる)戻ってくると、【サラリー】(【レベルアップボーナス】)という賞金がもらえる。これはマークを集めなおせば何度でももらえ、もらえる額は「マップごとの基本額+賞金を貰った回数+所有している【お店価格】」が関係している。つまり、順調に進めば1回目よりも2回目、2回目よりも3回目・・・と貰える額が増えてゆく。
資産を増やすには【株】
【銀行】(【ぎんこう城】)では、【エリア】内の【お店価格】に連動して価格が変動する【株】を買うことができる。【株】は『いただきストリート』において最も重要な要素のひとつ。現実世界の株式とは仕組みが異なるので、『いただきストリート』においてはそちらの勉強は必要ない。
対戦相手からお金を取るには【お店】
お店は【エリア】と呼ばれる区画でまとめられており、同一【エリア】にお店を複数持てば持つほど色々と有利になる。お店には【増資】を行って【買い物料】を高くすることができる。しかし、お店には【増資】で大きく出来る限度が設定されており、この【増資限度額】を増やすには、先述した「同一【エリア】にお店を複数持つ」ことが必要となる。
そこからどうやって儲けるか
【株価】は【エリア】内の【お店価格】に連動して値上がりするので、
- 「同一【エリア】にお店を複数持つ」ことで、たくさん【増資】できるようになる(高いお店を作ることができる)
- たくさん【増資】できるので、より【株価】を上げることができる
- たくさん【増資】したので、【買い物料】も高くなる
- 高くなった【株価】と【買い物料】収入で【資産】が増える
- それを元手に別のお店と【株】を買いすすめ
- 更に【資産】を増やして【目標金額】を目指す
という、資産を増やす流れが重要になる。
対戦相手がそのチャンスを築いたら
逆にいえば、対戦相手が同一【エリア】にお店を揃えたならば、警戒が必要ということ。対抗策には【相乗り】や【5倍買い】、そして【10株売り】などのテクニックがある。
状況や対戦相手の性格を考慮して、これらのテクニックを上手く組み合わせれば、以下のような状況に持ち込める。
- 便乗で儲けさせることをためらわせ、儲けのチャンスを先延ばしにさせる(【相乗り】)
- ためらわなかったならば、便乗で儲けさてもらう(【相乗り】)
- 便乗で儲けさせてもらったあと、相手にダメージを与える(【10株売り】)
- 多少、資産的に自らの犠牲を払っても、対戦相手のチャンスを潰す(【5倍買い】)
そして優勝へ
その間、【カジノ】や【チャンスカード】によって「助けられたり・邪魔されたり」といったイベントが幾度となく起きる。しかしそれは、全員同じ条件の元でのこと。それらのイベントすらも上手く活かし、最後まで諦めずにゲームを進めれば、必ず『いただきストリート』のコツが掴め、勝利が見えてくる。