『いただきストリート3』 マップ攻略,ベストコレクション01~05

いたスト3ベストコレクション

過去の『いたスト』に登場したマップから、19作を収録

ベストコレクションの名称が表すように、これまでの過去3作品である初代のファミコン版『いただきストリート 私のお店によってって』、『いただきストリート2 ネオンサインはバラ色に』、『いただきストリート ゴージャスキング』の中から選出されたマップ群。3作から全てのマップが再収録れているわけではなく、一例としていたスト2 アレフガルド / 詳細が前作『いただきストリート ゴージャスキング』に続いて不採用なことに加えて、ドラクエ繋がりのためかいたスト2 スラリン / 詳細も不採用となっている。

このベストコレクションは、各マップに固有背景とBGMは用意されておらず、背景画はマップカテゴリ順に6種類(スクロールしない2D絵)が割り振られている。マップの収録順は、ある種のカテゴリ毎の並びとなっており、一部やや無理はあるもののそのカテゴリに適した背景画が適用される。下記はそのリスト。

海外のビーチを思わせる背景画
遊園地風の背景画
水辺から見たビル群の夜景
浮世絵風の背景画(バニーガールの格好をした、喜多川 歌麿「ビードロを吹く娘」といった感じ)
油絵調のバニーガールふたりが描かれた背景画
銀河や星雲などが広がる天体写真風の背景画

大量の過去作マップを収録するにあたりマップ固有ではない2D背景画を用いる方法は、手抜きに見えたり、マップ形状とマップ名の関連性が見えない、一部マップで特殊な演出が再現できないなど、問題点がある。その一方で【ループ】マップの処理方法や、制作期間に伴うコストと価格への反映、実際にプレイを始めるとさほど気にならない、といったユーザーにとってもメリットがあり必ずしも悪いやり方とはいえない。だからこそせめて、背景画とBGMを自由に選択できたなら・・・と残念に思う。

いたスト3グランプリマップ /マハラタ諸島

いただきストリート3 マハラタ諸島

マハラタ諸島
目標金額15,000G
初期資金1,500G
エリア数5
お店マスの総数21
空き地の数0
最大出目数6

小さなマップと侮るなかれ

初代『いたスト』に登場したマップが、ベストコレクションとして『いたスト3』で復活。

マップ構成は、今回ベストコレクションとして採用されなかった『いたスト2』『ゴージャスキング』の「貝がら島」を90度回転させたような小さなマップだが、カジノがある事と1エリアだけ5店舗構成になっている点が特徴。貝がら島 / 詳細

勝つためには「早めの増資」と「【5倍買い】のチャンスを逃さない」事がポイント。

エリア考察

左下の5店舗エリアかいもの島をぜひ押さえたい。

『高いお店から買って行く』がいたストのセオリーではあるが、このマップの場合はスタート時に6が出たならダイヤマーク右のお店価格130Gのお店を買いに行く作戦も有効。お店的には他エリアのお店の方が高いが、エリア的には5店舗構成のかいもの島が重要となる。

その他のエリアでは、銀行エリアマハラタ島と平均してお店価格の高い左上のテクノ島を押さえたいところ。

小さいマップとはいえ、唯一の5店舗エリアかいもの島の覇権とカジノによるチャンスボーナスという盛り上がりの要素が組み込まれている。

いたスト3いただきマップ /レイクマウンテン

いただきストリート3 レイクマウンテン

レイクマウンテン
目標金額15,000G
初期資金1,500G
エリア数6
お店マスの総数24
空き地の数0
最大出目数6

3人を破産に持ち込めるマップ

【銀行】に行かずに延々と周回を重ねることも出来るマップ。破産勝利を狙った周回プレイを狙えるが「チャンスカードNo.53 / 銀行へワープ」のチャンスカード存在に阻まれるかもしれない。小さいマップでありながら、【サラリー】を後回しにしてお店購入を選ぶなどの分岐選択を味わえる。

その分岐設定は、【マーク】を経由して【カジノ】と【ラッキー】マスの分岐から隣のブロックに入った場合はUターンのかたちになり銀行とは反対の方向にしか進めない。また、【休日マス】からは【銀行】方向へしか進めない。

ポイントとなるのは、銀行の上下にある分岐点。ここをショートカットして1ターンでも早くマークを集めるか、銀行経由で株を買うか・・・この選択肢がゲームの勝敗を分けることも珍しくない。

エリア考察

ショートカットのポイントとなるカジノ、ラッキーパネル、それぞれの両隣にあるお店は通過率が高いのでオススメ。早めの【カラ増資】【買い物料】狙いの作戦も効果的。

いたスト3いただきマップ /クローバーランド

いただきストリート3 クローバーランド

クローバーランド
目標金額20,000G
初期資金2,000G
エリア数9
お店マスの総数36
空き地の数0
最大出目数8

どのエリアも対戦相手への脅威となる

銀行から3つのルートに分かれていて、それぞれのルートに3エリアずつある区画されたマップ。2つのルートだけをえんえん回り続けることもできるが、ルート移動するには銀行を通過しなければならないので、レイクマウンテンの様に相手を大型破産に持ち込むのは難しい。サイコロの最大出目数は8。

銀行通過時にルート選択可能なため、進みたい方向に高いお店がある場合は回避が容易。しかし、サイコロの最大出目数が8とはいえ回避行動には15マス近く遠回りをする羽目になり、マーク集めが遅れるだけでなく回避先ブロックでの余計な出費も覚悟しなくてはならない。

これを逆の立場で考えれば、銀行近くのエリアは「足を踏み入れさせないための壁」として。ブロック奥のエリアは「分岐で逃げられない一本道」として強力な存在となりうる。他のマップには活用の難しいエリアが存在する事があるが、このマップに関しては全てのエリアにチャンスがある。

各ブロックが長い一本道のため、「どこでもカード」が大変有り難いマップの1つ。

エリア考察

銀行に面したエリアセントラルリリーが非常に強力。特に、銀行の左右にあるお店は、左右それぞれのルートに入り戻ってくるさい、嫌でもここを2回通過しなければならない。この手の特性を持つお店は後のシリーズにも見受けられるので、「いたストでお店を狙うときの基本」として覚えておきたい。

空き地モードでここが空き地になっているなら、【料金所】を建てると効果的。ひとりのプレイヤーがそのブロックに出入りするだけで2回通過する事になり、全員がサラリーを1回もらうルート進行をしただけで80Gの宿屋になる。その後も、停止ではなく通過するだけで100G以上も買い物料が入ってくるのだから恐ろしい。

いたスト3いただきマップ /ドリームワールド

いただきストリート3 ドリームワールド

ドリームワールド
目標金額20,000G
初期資金2,000G
エリア数8
お店マスの総数34
空き地の数4
最大出目数7

いたスト3では、内周エリア購入方法に新しい選択肢

◎にXを重ねたカタチのマップ。ルート選択の自由度が高そうに見えるが、基本的に内周と外周はワープでしか行き来できない。また、内周にはチャンスパネルは有ってもマークマスはないので、ハマリブロック度が高い。

内週と銀行ラインが交差する場所に空き地があり、改築を使いこなす事でゲーム展開が非常に楽になるという事が良く分かるマップでもある。『いたスト3』で新登場空き地用店舗【不動産屋】をうまく使えば、内周へ飛び込まずとも内周のお店を押さえる事ができる。これにより『いたスト2』、『ゴージャスキング』時代の『税務署-ヘリポート』の改築パターンに、新しい選択肢が増えた。

なお、『いたスト2』時代からマップ形状が上下左右対称であるこのマップにおいて、何故か今作『いたスト3』では銀行右下のお店が上方向に僅かにずれた形で配置されている。この不自然な配置は意図的なものではなく、単なる製作ミスと思われる。

エリア考察

内周と外周をを結ぶミラクルエリアと、銀行周りのセンターパーク。そして、そのあいだに位置する4つの空き地。このXラインを押さえてゲームを有利に進めたい。

空き地も、内周ルートとXラインルートの両方で通過する事になるためポイントが高い。

どうしてもコンピュータキャラに勝てないときには、以下の方法も選択肢に。

空き地を手に入れたなら、「税務署」を最優先に空き地店舗を抑えていく。自分が所有する「税務署」(もと空き地)に入れそうな時にはさいころを振る直前に「ヘリポート」に改築し、ワープをもくろむというもの。

この改築テクニックは「コンピュータキャラは改築をしない」のを利用したもので、空き地を所有する人間プレイヤーが対戦メンバーにいると、同一ターン内に改築によって税務署を取られてしまう。ただし、空き地を2つ以上所有していれば、同時に他のお店(もと空き地)を税務署に改築しておくことによってそれを避けることが出来る。

もちろん、コンピュータキャラがその「もと空き地」に入りそうな時には「税務署」にしておき、資産10%分の税収を狙う。また、この方法だと10%の支払いを回避したキャラのサラリーや株買いを遅らせる事も出来る。

いたスト3いただきマップ /海底都市

いただきストリート3 海底都市

海底都市
目標金額20,000G
初期資金2,000G
エリア数9
お店マスの総数36
空き地の数0
最大出目数7

マークを囲む16店舗4エリアが強い

マップの面積は狭いもののお店の数は多く、全9エリアそれぞれ4店舗ずつという構成。分岐ポイントは銀行の上下左右のみで、四隅のエリアを結ぶ各マークは分岐できず、まっすぐ進むのみ。

クローバーランドのように特定の1エリアに足を踏み入れずに回り続けるだけでなく、レイクマウンテンのように銀行を回避する事もできるため、大型破産も狙う事ができる。ただし、このマップにも「チャンスカードNo.53 / 銀行へワープ」が用意されている。

エリア考察

このマップでは、銀行に面したエリアはあまり役に立たない。このエリアは平均してお店価格も安く、4店舗それぞれの直前に分岐ポイントがあるため、回避されやすい。

強力なエリアは、"~ライン"と名のつくマークのある4つの十字型エリア。このエリア進入直前にも分岐ポイントがあるため回避されやすいマイナス面が思い浮かぶが、それ以上に、「時間を置いて2回通過する」という特徴がある。ほかのエリアは大きなサイコロの目(このエリアでの最大出目は7)を出せば一気に飛び越せるが、このエリアはそれが出来ない。

たとえば、対戦相手が右上のアトランラインに横のルートで侵入してその先のマリンファクトリーを通過し、もう一度アトランラインを抜けるとする。このルートを通過するには最低でも2ターン(7の目を2回)を必要とするため、その間にこちらに増資のチャンスが回ってくる確率が高くなる。つまり、対戦相手がこちらのエリアに侵入したのを見計らってからの狙いを定めた増資が出来る。「No.168(旧No.98) / 隣接するお店価格が30%UP」がマークマスで引かれた時の効果も見逃せない。

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