いたスト2収録マップ概要
初代「アレフガルド」が特徴的な15のマップ
『いただきストリート2 ネオンサインはバラ色に』は全部で15のマップが収録されている。この15のマップは最初からオープンな状態で、隠しマップは存在しない。
このシリーズに登場するSTREET 01から14までのマップは続編『いただきストリートゴージャスキング』と『いただきストリート3』にも登場するが、*1『STREET 15 アレフガルド』だけはこの『いただきストリート2』のみの登場となっていた。
このマップは「ドラゴンクエスト1」の世界を題材にしたもので、単なる企画モノではなく「面白く遊び応えのある大きなマップ」として人気が高い。BGMもこのマップだけは筒美京平氏ではなく、「ドラゴンクエスト1」のフィールドマップBGMである、すぎやまこういち氏の"荒野をゆく"が使われている。
2004年12月に発売されたPS2版『いただきストリートSP』に「アレフガルド」のマップが登場したが、マップ構成はアレンジされたものとなったいたストSP版 アレフガルド / 詳細。
そして2007年6月に発売されたニンテンドーDS版『いただきストリートDS』にも「アレフガルド」と名の付くマップは登場するが、もはやアレンジという枠を越え、全く別の形状をしたマップとなっている。
*1そしてついに、2011年12月発売の『いただきストリートWii』において、初代「アレフガルド」と同等の内容で復活を果たした。しかし細かな点では、チャンスカードの変更や「つえのみせあまぐも」や「みはりのとうゴーレム」といったお店一軒一軒の固有名称が廃止(『いたストSP』以降の仕様)、北米版・EU版『いただきストリートWii』との兼ね合いで【エリア】名が"ラダトーム"や"竜王の島"等から単に"エリア A"や"エリア B"といった表記に変わるなど、より深い部分まではさすがに再現されていない。
15のマップそれぞれの特徴と、簡単な攻略法
マップ解説は、「勝利条件設定(目標設定)」を初期設定のままプレイする事を前提として記述している。
【目標金額】を引き上げたり【空き地モード】でプレイする場合にはエリア特性が変化するため同じマップでも若干戦略が変わる。ただし、「クローバーランド」の銀行両サイドや「スラリン」の頭のてっぺん付近エリア等の、【空き地モード】時に特有の意味を持ちやすいポイントに関しては適所に記述している。また、どんなゲーム条件設定であってもマップのカタチや【銀行】・【マーク】等の位置は変わらないので、通行量の多いエリア、分岐で避けられにくいエリアなどはそのまま有効となる。
目標金額を引き上げると...?
ちなみに、対AIキャラ戦で目標金額を引き上げた場合、それは同時に難易度を下げることにも繋がる。
AIキャラクターの中には5倍買いに興味を示さない者もおり、この場合はデフォルトの目標金額前後で伸び悩む。5倍買い好きのAIキャラクターの場合には、「5倍買い好き」の性格設定を演じさせるためか無茶な5倍買いへと走らせるパターンも珍しくなく、AIキャラクターが自滅して楽な展開へと転がりやすい。それに乗じてプレイヤーはミスを取り返す事ができるため、結果的に難易度が下がるという具合。
いたスト2STREET 01/ 貝がら島
■貝がら島 | |
---|---|
目標金額 | 10,000G |
初期資金 | 1,200G |
エリア数 | 5 |
お店マスの総数 | 20 |
空き地の数 | 0 |
最大出目数 | 5 |
実はいちばん手強いかもしれない
8の字を横に倒した――というか、「∞」――ようなのカタチの小さなマップ。それに合わせるようにサイコロの最大出目数も5。このマップには分岐点がなく、銀行に止まった時と「ほうこうてんかん」や「ワープ」カードを手に入れた時しか進行方向を変えることが出来きない。
このマップでは、分岐によるルート選択で悩む事はほとんど無いので、いたストで勝つための絶対条件と言っても良い【株】の扱いに集中できる。ただし『いたスト』になれていないプレイヤーにとっては、分岐のないマップ構成故にほぼサイコロ運でエリアの覇権争いが決まるため、その株の扱い自体が面白いかの話は別。
また前述のとおり、この手の小さいマップはサイの目運が大きく影響するマップ。このマップで勝てないからといって「いたストは難しい」などと諦める必要は無い。
エリア考察
狙い所としては、左側の2エリアの初期株価が高く、この2エリアがオススメ。
非常に狭いこのマップでは「株をため込んで一気に【増資】」ではなく、「50株以上持っているなら速攻増資」の方が効果を発揮する。
いたスト2STREET 02/ レイクマウンテン
■レイクマウンテン | |
---|---|
目標金額 | 15,000G |
初期資金 | 1,500G |
エリア数 | 6 |
お店マスの総数 | 24 |
空き地の数 | 0 |
最大出目数 | 6 |
3人を破産に持ち込めるマップ
【銀行】に行かずに延々と周回を重ねることも出来るマップ。破産勝利を狙った周回プレイを狙えるが「チャンスカードNo.53 / 銀行へワープ」のチャンスカードの存在に阻まれるかもしれない。小さいマップでありながら、【サラリー】を後回しにしてお店購入を選ぶなどの分岐選択を味わえる。
その分岐設定は、【マーク】を経由して【カジノ】と【ラッキー】マスの分岐から隣のブロックに入った場合はVターンのかたちになり銀行とは反対の方向にしか進めない。また、【休日マス】からは【銀行】方向へしか進めない。
ポイントとなるのは、銀行の上下にある分岐点。ここをショートカットして1ターンでも早くマークを集めるか、銀行経由で株を買うか・・・この選択肢がゲームの勝敗を分けることも珍しくない。
エリア考察
ショートカットのポイントとなるカジノ、ラッキーパネル、それぞれの両隣にあるお店は通過率が高いのでオススメ。早めの【カラ増資】で【買い物料】狙いの作戦も効果的。
いたスト2STREET 03/ クローバーランド
■クローバーランド | |
---|---|
目標金額 | 20,000G |
初期資金 | 2,000G |
エリア数 | 9 |
お店マスの総数 | 36 |
空き地の数 | 0 |
最大出目数 | 8 |
どのエリアも対戦相手への脅威となる
銀行から3つのルートに分かれていて、それぞれのルートに3エリアずつ区画されたマップ。2つのルートだけをえんえん回り続けることもできるが、ルート移動するには銀行を通過しなければならないので、レイクマウンテンの様に相手を大型破産に持ち込むのは難しい。サイコロの最大出目数は8。
銀行通過時にルート選択可能なため、進みたい方向に高いお店がある場合は回避が容易。しかし、サイコロの最大出目数が8とはいえ回避行動には15マス近く遠回りをする羽目になり、マーク集めが遅れるだけでなく回避先ブロックでの余計な出費も覚悟しなくてはならない。
これを逆の立場で考えれば、銀行近くのエリアは「足を踏み入れさせないための壁」として。ブロック奥のエリアは「分岐で逃げられない一本道」として強力な存在となりうる。他のマップには活用の難しいエリアが存在する事があるが、このマップに関しては全てのエリアにチャンスがある。
各ブロックが長い一本道のため、「どこでもカード」が大変有り難いマップの1つ。
エリア考察
銀行に面したエリアセントラルリリーが非常に強力。特に、銀行の左右にあるお店は、左右それぞれのルートに入り戻ってくるさい、嫌でもここを2回通過しなければならない。この手の特性を持つお店は後のシリーズにも見受けられるので、「いたストでお店を狙うときの基本」として覚えておきたい。
空き地モードでここが空き地になっているなら、【料金所】を建てると効果的。ひとりのプレイヤーがそのブロックに出入りするだけで2回通過する事になり、全員がサラリーを1回もらうルート進行をしただけで80Gの宿屋になる。その後も、停止ではなく通過するだけで100G以上も買い物料が入ってくるのだから恐ろしい。
いたスト2STREET 04/ ムーンシティー
■ムーンシティー | |
---|---|
目標金額 | 20,000G |
初期資金 | 1,500G |
エリア数 | 6 |
お店マスの総数 | 24 |
空き地の数 | 0 |
最大出目数 | 6 |
さいの目を生かすも殺すも分岐判断に
十時の形状で上下、左右はそれぞれループしている。マップ的にはテクニックよりもサイコロ運の比重が高めでおかしのくに / 詳細に近いものがある。
縦のライン、横のラインそれぞれに【マーク】がふたつずつあるので、このマップは【どこでもカード】を1枚入手出来ただけではあまり役に立たない。
このマップにおいて、ゲーム中盤以降のための安全ルートを確保すること自体は比較的容易なこと。序盤から縦、または横のラインの周回を重ねれば、独占、半独占のエリアを比較的簡単に作くれる。しかし、それは同時に対戦相手にも同じチャンスを与えることでもあり、「上手くお店が買えなかったらリセット」前提のプレイに陥りやすい。序盤から同じラインを周回し続けるのは、いただけない。
エリア考察
多くのマップでは、銀行に面したエリアが強いチカラを発揮する。しかしこのマップは銀行通過時に3方向に分岐できるため、銀行近くに高いお店を作っても、銀行からの分岐で回避される可能性が高い。
このマップでは、銀行から離れたニュートンライン(縦のライン)とアルキメデスバレー(横のライン)が脅威となる。ただ、中間地点にそれぞれにある「休日」「カジノ」という"足の踏み場"が、お店を買うときには邪魔になり、お店を避けたい時にはうまく止まれない、そんなもどかしいマスとして存在している。
いたスト2STREET 05/ スラリン
■スラリン | |
---|---|
目標金額 | 20,000G |
初期資金 | 2,000G |
エリア数 | 9 |
お店マスの総数 | 38 |
空き地の数 | 0 |
最大出目数 | 7 |
いたスト3で姿を消し、いたストDSでアレンジ復活したマップ
ドラクエでおなじみの、スライムのカタチをしているマップ。初めてワープポイントが出てくるマップでもある。
スライムの目玉部"ホイミスライム"へは、口から胴体のアウトラインへと出る左右の分岐点の2つ上にあるワープポイントから飛ぶことになる。
銀行がある口のラインとダイヤマークがある胴体下のラインはループ周回が可能で、目玉エリアへのワープを回避するのにも利用される。
残りの3つのマークを取るには、口横の左右の分岐点から頭のてっぺんを通り反対側に戻って来る長い一本道を進むことになる。
エリア考察
ムーンシティ / 詳細のように長い一本道が存在するものの、銀行から離れた頭のてっぺん部分のエリアは脅威とならない。この2エリアはお店価格が安く、パンチ力に欠ける。ただし、【空き地モード】時には【税務署】や【ヘリポート】を立てるための格好のエリアへと変貌する。
武器となるエリアは、銀行ラインの2エリアと、その下のダイヤマークラインの2エリア。この2つのラインは、分岐点の上にあるワープポイントを避けるため、嫌々ルート変更せざるを得なくなり、それぞれのルートに入って来ることが多い。
次に強いエリアは、ワープポイントのある両サイドの2エリア。「多少高いお店に止まっても、ワープを飛び越せるなら安いもの」と判断し、このエリアにルートを取らざるを得ない機会が多くなる。比較的、コンピュータキャラもその傾向を見せる。
ハマリブロックである目玉エリアを育てて勝つのは難しい。展開次第なので一概にはいえないが、最初からこのエリアを狙うよりも「序盤にハマってしまったので、仕方なくこのエリアで勝負する」という優先順位で望むと大崩れせずにすむ。